Uzbekistan

地獄の丸つけ

 2018     Mar 18, 2019

丸一日遊びに付き合った夜、明日も一緒に出かけようと言ってくる。だけども、翌日はほかの家に遊びに行く約束をしていたので、そのことを伝えると誰のところへ行くのだと聞いてきた。彼女と翌日訪ねて行く予定の家とはつながりがないので、名前を言ってもわからないのだが、ほかに答えようもないのでその家の女の子の名前を答える。
どうやらその名前に覚えがあるようだ。そういやちょうどこの日、一緒に歩いていたときにその家の人と会ったのだ。そのときの会話の中でその家の子供の名前がいろいろと出てきたのを聞いていたらしい。
まあ、隠すことではないので知っているのなら手っ取り早いと思ったのだが、そうはならなかった。

紙に自分の名前とその女の子の名前を書いている。好きなほうに丸をつけろと言う。
どっちかに丸をつけろだって?ふふ、そんなことできるわけがない。どっちに丸をしてもイバラの道しか待っていない。相手の子を選ぶなんてもってのほかだろうし、彼女を選んでこの場をしのごうにも、今さら明日の予定は変えれないので明日は一緒に遊んでやれない。
ここは答えないのが吉だ。笑ってごまかすしかあるまい。そう思いのらりくらりとかわしていたら、やがて丸をつけさせるのは諦めた。代わりにさっきの紙に彼女の姉や親戚、近所の女の子の名前をたくさん書き加える。今度は好きな順番に番号を書けと言う。数を増やそうが、手法変えようが同じことである。ここでひとつでも答えるのは、自ら導火線に火をつけるのと変わらない。
追求が休まる瞬間、ばれないように小さくため息を吐きながら天井を眺める。なにがどうなってこんなに追い込まれなきゃならんのだ。これ、完全に二股がばれたときの修羅場レベルの状況なんだけど。