Philippines

いい人ってなんだっけ

 2016     Oct 04, 2016

旅した土地で、また誰を訪ねて行ける場所ってのがいくつかある。フィリピンのルソン島の北部にあるビガンの家族もそのひとつだ。この家族は実にいい人たちでビガンの町に着いたら、いの一番に訪ねて行く。
まあ、いい人というのは個々による違うものであるので定義があいまいだが、私の言ういい人とはごく一般的だとは思う。誠実でいて親切、思いやりがあって優しい、そんな誰もがいい人と思いそうな存在だ。
ビガンの家族ははじめてのフィリピンではじめてビガンに訪れたときに出会った子の中で一番のお気に入りだった女の子の家だ。彼女は可愛いだけでなく性格も優しくおだやか、勤勉でいて素直でとってもよい子だ。両親がまた素敵だ。母親はいつも笑顔でいて心づかいがあって、私のことを二歳ほどの長男と同じくらいに常に気にかけてくれている。父親もまたいい。口数は少ないものの優しい顔をしていてよく気をつかってくれる。彼女に良く似た妹も含め、家族みんなが優しい顔をしている。
言葉がろくに通じてないがなんとも居心地がいい。彼らは私に何も求めたりはしない。別れるときは必ずお見送りをしてくれ、私の姿が見えなくなるまでずっとその場にいて振り返ると手を振ってくれる。そんなのとこも好きだ。
ほかの国の訪ねて行く家族にも、同じような共通点がある。いい人とは結局のところ、自分の好みであり、自分にとって都合がいいだけなのかもしれない。他人にとってのいい人が自分にとってのいい人とは限らず、またその逆もそうだ。ならば私は自分なりのいい人と親しくさえできればそれでいい。