Nepal

手のひら弁当

 2018     May 21, 2019

ネパールの小学校に給食は基本ない。お昼はお弁当かというそうでもない。というのはネパールでは食事は朝晩の1日2食なので、お昼は間食になるのである。
子供達が学校に持って来るのはビスケットやスナック菓子などのお菓子類が多く、学校によっては軽食を購買部で買うこともできる。
ネパールの子は優しいので毎度分けてくれようとする。ひとりから貰うと我も我もとくれるため、ビスケットやスナック菓子、それ以外にもクッキーやインスタントラーメンをくだいてベビースターみたいしたもの、飴やチョコレート、みかん、得体の知れない駄菓子、それらでたちまち片手いっぱいになる。
ここで重要なのは、こぼれると思っても両手で受けないことだ。両手で受けてしまうと、窮地に陥ることとなる。置くスペースが増えたと子供達がどんどん追加してきやがるので、今度は両手いっぱいになってしまう。両手が食べものでふさがると本当に何もできなくなる。まず両手がふさがっている原因であるものを食べて減らすことさえもできなくなるのだ。

以前は子供がくれると言っても断っていた。別に欲しいわけではないし、子供の希少な分を奪っているようで申しわけない気持ちになるからだ。だけどもそれは考え違いだった。よくよく考えると、せっかく勇気を出して勧めたのに、断られたほうがよっぽどショックなのである。ここは貰ってあげるのが正解だ。それゆえに今は貰うようにしている。
今でも反射的につい断ってしまうこともあるが、最近はよく知った子相手だと「あーん」として食べさせて貰ったりしている。