Philippines

離婚禁止国

 2019     Jul 27, 2019

外国へ行くといろんな文化の違いに驚かされるが、今まででもっとも驚きだったのが、フィリピンには離婚がないということだ。離婚という制度そのものが存在しないのである。
宗教や部族レベルならありそうだが、国レベルでそんなことがあるなんて思いもしなかった。調べてみると離婚がない国は世界中でフィリピンとバチカン市国だけらしい。バチカン市国なんて人口が1000人にも満たない国で、バチカン市国内で出生したとしてもバチカン国籍を得ることができない特殊な国なので、実質はフィリピンのみだろう。
フィリピンになぜ離婚がないかというと、カトリック教会が離婚を禁じているからだ。国民の80%がカトリック教徒で、神の存在を信じる人が世界でもっとも多いフィリピン、この国ではカトリック教会が強い力をもつのである。

教会で結婚式を挙げる場合、「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを敬い、慰め合い、ともに助け合い、愛することを誓いますか?」みたいなカトリックの場合は神父、プロテスタントは牧師による誓いの言葉があると思うのだが、日本では単なるセレモニーの一環にすぎないが、カトリック教徒にとっては神の前で司祭に祝福されて永遠の愛を誓う儀式。神に誓いを立てた以上、本来は離婚などできないのである。
しかし、カトリックはフィリピンだけでなく欧米に多いが、離婚がないのはフィリピンだけだ。あいつらは離婚率が50%とか70%とか驚異の数字なので、現実的に無理なんだろう。
ちなみにカトリックは中絶やポルノ、婚前交渉も禁じている。フィリピンでは中絶は法律で禁止されているが、ポルノや婚前交渉は日本とたいして変わらないぐらいらしい。