Uzbekistan

解禁メトロ

 2019     Aug 01, 2019

ウズベキスタンの首都タシケントには、世界の中でもかなり凝った装飾だと評判の地下鉄がある。
タシケントの地下鉄は中央アジアで最初の地下鉄。開業は当時ウズベキスタンはソビエト連邦の一部だった1977年。ウズベキスタンで有名な建築家や芸術家によって設計された駅構内の床や壁には大理石が使用され、天井にはシャンデリアや美しい照明と豪華絢爛。そして、駅それぞれに彫刻やモザイクなどがほどこされ、意匠を凝らした芸術作品のような仕上がりになっている。
だがしかし、地下鉄駅は核シェルターの役割という側面があったため、すべて軍事施設という扱いになっており、撮影は政府の特別な許可がない限り禁止であった。それが2018年6月に解禁されたという。
各駅にはあるテーマがあり、その建築装飾は各駅の駅名を表現していたりもする。
もっともインパクトがあるのはコスモナフトラル駅だろう。宇宙飛行士駅だ。宇宙探査をテーマにした青い空間で、壁には旧ソ連が誇る人類初の宇宙飛行士ガガーリンや女性初の宇宙飛行士テレシコワなど、旧ソ連の宇宙飛行士や天文学者の青い陶磁器のメダリオンが飾られている。天井のガラスは宙に輝く天の川をイメージしているのだそう。
もっとも美しいと称されるのが、アリシェール・ナヴォイ駅。アーチ型の支柱に天井ドーム、イスラム文様の天井画とモスクを思わせる。アリシェール・ナヴォイはティムール王朝時代に活躍した人詩人で画家で政治家、特にウズベク人の言葉で詩を綴った最初の人物とされ、ウズベク文学の父といわれている。
現代アートっぽい駅では、ベルニー駅かポドムゾル駅がいいだろう。ともに駅とは思えぬデザインで、まるで現代アートミュージアムのようである。