Uzbekistan

爆笑テルパク

 2019     Aug 08, 2019

ウズベキスタンの西を流れるアムダリヤ川流域はホラズムと呼ばれ、いくつもの王朝が栄えてきた。太陽の国を意味するこの地は年間300日は雲ひとつない過酷な土地だ。夏は50℃近くまで気温が上昇し、冬はマイナス20℃にもなる。
そんな地に冬にはとても暖かく、夏には涼しいといわれる伝統的な民族帽子がある。テルパクという天然羊毛で作られたアフロのような帽子で、黒毛は冬用、白毛は夏用だ。チョギルマとも呼ばれる。見た目からしてこれが涼しいとか、にわかに信じがたいが通気性抜群らしい。暑さから守るだけでなく、砂漠の砂から目を守ってくれたり、枕にもなり足を休めることもできる機能的な帽子なのである。
バッキンガム宮殿などを警護するイギリスの近衛兵がかぶるモコモコの帽子は、この帽子が起源だという。馬を巧みに乗りこなし、強い兵士として知られた中央アジアの遊牧民。彼らの一部は西へ向かいオスマン帝国を築き、ヨーロッパを席巻した。その強さの象徴である帽子をヨーロッパ諸国が取り入れたという。
これが現役で使用されているかは不明だ。真夏や真冬にウズベキスタンを訪れたことがないため、観光客向けに売られているものの、買っている人を見たことがないし、かぶっている人も見たことがない。地元の子でもかぶると大ウケしているし、もうアフロ帽は珍しいのかもしれない。