Pakistan

やらせてる演出

 2019     Jan 14, 2020

外国でも子供相手だと日本語でしゃべっている。これ、結構重要なポイントで、言葉がわからないからといって無口になるより、向こうは向こうの言葉、こっちはこっちの言葉で話しているほうが、圧倒的にコミュニケーションは簡単になる。
言葉が通じなくても意外とコミュニケーションは取れるのは、人間の基本的な表情は世界共通だからだ。不思議なことに国や地域によって言語は異なるが、「幸福」「軽蔑」「恐怖」「嫌悪」「怒り」「悲しみ」「驚き」この7つの表情は人種や地域、文化に関わらずみな同じ表情をするといわれている。これらは生まれながらにして持っているコミュニケーションのシグナルで、相手の表情を見て、どんな感情を抱いているかを感じ取ることに人間は長けているのである。
表情に加え、ジェスチャーもあったほうが通じやすくなる。言葉での情報である言語的コミュニケーションよりも、言葉以外の情報が重要なのである。相手の表情やしぐさ、持ち物や状況などから相手の言いたいことを推測することはそうむずかしいことではない。自分が外国語を話そうすることに集中していると見逃してしまいがちであるが、割り切って日本語で話してみるとよくわかるであろう。

難敵のひとりに、表情が薄い子というのがいる。表情や態度がほとんど変わらないため、喜んでいるのか、楽しんでいるかが伝わってこない。それだけだったらまだしも、表情が薄い子というのは、写真に撮ると「やらせてる感」がたっぷり出るのである。
表情の自然さを消さないために、撮影時にポーズをさせたり、なにかを持たせたりといった演出することはしない。いつもはそうすることで、生き生きとした表情を写真に収めることができるのだが、表情が薄い子だと、本人は乗り気じゃないのにこちらが無理に注文をつけて撮ったような写真になってしまう。