Nepal

むいてもむいても皮ばかり

冬のネパールの幼児はパンパンに着膨れている。ネパールの冬は寒い。気候は日本の雪の降らない地域と同程度だが、日本のように暖房設備が整っておらず朝晩はかなり冷える。ネパールの建物には断熱材なんてイカしたものは当然使われていない。それどころが窓枠が木製だったりするとすきま風が入ってきたりして、あまりの寒さに部屋の中でこごえることもある。
また暖房設備があったとしても、エアコンは計画停電が多く使いたいときに使えなく、最も寒い時期は計画停電の時間が一番長いときてる。ガスの暖房器具もあるが、ネパールはLPガスで冬はガスが不足する。では灯油ストーブだ、灯油ストーブがあるじゃないか!残念、ネパールの原油価格は日本以上に高いのだ。そしてネパールはアジア最貧国である。一世帯あたりの月収が二万円程度の国で原油が日本よりも高かったら灯油ストーブなんて使えないし、もし断熱材があったとしても買える見込みなんてない。軽くて暖かいダウンジャケットでさえも外国製で高過ぎである。なので幼児はパンパンに着膨れるのだ。
日中は日本の冬とは違い、気温が急上昇し半袖で過ごせるほどになる。昼頃になると暑いのでこの重ね着した服を一枚一枚と脱いでいく。脱いでいく枚数はびっくりするほど多く、タケノコの皮むきみたいで見ていて面白い。幼児以外はこんなには厚着していないのでちょっと過保護過ぎな気もするが、きっと自分の幼い子供には寒い思いをさせたくないという親の愛情の証なんだろう。