Uzbekistan

プロフプロフ

ウズベキスタンの人のもてなしは手厚い。古来、交易で栄えた土地柄のゆえ、客人を大切にするというのがウズベキスタンの伝統だという。驚きなのは不意の来客でも、見知らぬ来訪者でも家に招き入れて飲み物ばかりか食事まで振る舞う。外国人にもフレンドリーで喜んで家に招いてくれる。
家庭料理が食べれて嬉しいが少々悩ましい。出されるメインディッシュはお客さんだとプロフが多い。プロフとはウズベキスタンを代表する国民食で、ウズベク語だとオシュ。肉とニンジンの炊き込みピラフだ。プロフは結婚式や誕生日などのハレの日にも欠かせない。ウズベキスタン人にとって歓待と言えばプロフなのだ。これが大抵多すぎる。
お客さんだから多くしてくれているのか、チャーハン2~3人前くらいはある。まあ、チャーハンを2人前とか3人前食べたことがないので正しいか分からないが、それくらいの量だ。3分の1くらい食べたあたりでいつも思う。これくらいでいいなと。半分くらいになると残りの量に絶望しか感じない。あとは食べても食べても減らない。頑張って食べきったら、もうお茶を飲むのすらきつい。普段、本気のお腹いっぱいまで食べることなんてまずない。食べ過ぎてお腹いっぱいって言ってもそこそこのもんで、これ以上食べたらやばいというところまで食べないだろう。
食事時に訪ねて行くのも迷惑だしと思って、食事時を外して行ったりしたら逆効果だ。食事前に軽めの食事が出てきて、さらに昼食やら夕食が出てくる。食事前に帰ろうとしてもだめだ、当然のごとく食べていけと引き留められる。食事時を外して行くと食事を短時間に2回食べることになるのだ。
次々と料理が出されてくる。もうお腹がいっぱいで食べれないと伝えてもオリンと魔法の言葉ですすめてくる。オリンは日本語で「どうぞ」の意味で、食べてもオリン、食べなくてもオリン。最も厳しいのは、1日に2軒の家を訪ねるときだ。後に訪ねた家の人は私が昼に何食べたかなんかは知らないのだから仕方がないのだが、昼にプロフ、夜もプロフはきつい。もう苦笑いするしかない。もてなしてくれているので、食べたいのはやまやまだがさすがに限界がある。いや限界はすでに超えているのだ。オリン封じの言葉が知りたい。