Uzbekistan

お手軽メッカ

イスラム教徒は一生に一度はメッカへの巡礼を求められているという。これは聖典コーランに基づいて定められたイスラム教徒が実行すべき5つの義務、信仰告白・礼拝・喜捨・断食・巡礼の五行の中のひとつ、巡礼である。
メッカとはサウジアラビアの都市で、イスラム教の最高の聖地であり、預言者ムハンマド生誕の地。日に5回行う礼拝もメッカの方向に向けて祈る。
敬虔なイスラム教徒であっても、サウジアラビア以外の人がメッカへ巡礼するのはとても大変なことだろう。まだ国境を接する国であればいいが、ウズベキスタンのように離れてしまってはもし行くとしてもそれは本当に一生に一度クラスの大イベントになるに違いない。

サマルカンド随一の聖地、シャーヒズィンダ廟群。巡礼で訪れる人の姿が絶えることがない。ティムールゆかりの人々の霊廟がほぼ一直線に建ち並び、そのタイルやモザイクの装飾の美しさと多様さは人を惹きつける。外観だけでなく内側、とりわけ天井の装飾も素敵なのだ。それぞれに異なるの世界が広がっており引き込まれてゆく。
シャーヒズィンダ廟群は美しいだけではない。数ある廟の中でも最も古い建築物であるクサム・イブン・アッバース廟、シャーヒズィンダ廟群を巡礼する人の目的はここにある。この廟に3回詣でると、メッカに詣でたのと同じだとみなされるのだ。
なんとお手軽なことだろう。戒律のゆるいウズベキスタンらしいマイルールである。それにしても少し簡単すぎやしないだろうか。もう少し回数を多くするなりして難易度を高くしないと、達成感もありがたみみたいなのも感じられないやしないかい。だって、ただの旅行者である私でさえここには3回行ったことがあるもの。