India

バルティキッチン

外国人の入域が許可されるようになって8年、ここにきてインド最北端の村トゥルトゥクはゲストハウスやホテル、レストランなんかの建設ラッシュに沸いている。新しく建てるだけでなく、家を改築し中庭でレストランを始めたり、ホームステイを受け入れるようになった家も多い。
村を歩けば泊まるとこや食べるとこはあちこちに見られ、入域が許可された当初との変化を実感できる。素朴な村がツーリスティックになってしまうのはどこか悲しいものがあるが、レストランがなく食に関しての選択肢がなかったことに比べると私は今の方が好きである。

レストランではバルティ料理と呼ばれる地元の料理も食べられる。バルティ料理とはパキスタン北部まで広がるバルティスタンの料理なのだが、スーパーマーケットどころか食料品を売ってる店もない村なのでメニューは少ない。バルティスタン自体カラコラム山脈などの険しい山々に囲まれた地域で物が簡単に手に入る場所ではないが、ここはインドの奥地、先はパキスタンとの国境で閉鎖されており、とりわけ限られているのだ。
食べられるバルティ料理はこの村の特産物であるそばを使った料理。パンケーキやそばがきのようなもの、丸くこねた団子みたいなもの、日本人としてはそばと聞くと麺を想像してしまうし、インドでカレーばかり食べさせられているとざるそばなんぞが無性に食べたくなってくるが、残念ながら日本のような麺はない。どれもそばの香りは良いが、ソース程度のものは付いてくるもののおかずがないのでいかんせん飽きてくる。一番好みだったのは米粒みたいな形にして野菜スープに入れた麺料理っぽい「Baleu」。結局、麺がいいんかい!