Nepal

ドゥリケルの光

ネパールなんかのような裕福ではないがフレンドリーで笑顔の多い国を旅行していると、よく物やお金がなくても幸せそうだとかって思ってしまったりする。でもそんな考えはもう少しよく見れば、上澄みのいいところだけをすくって見ただけのような浅い浅い考えだったことは頭の悪い私でも分かる。言わば幻想だ。
ネパールで一番目につくのは医療事情だ。医師は首都カトマンズに集中していて手軽に病院を受診することができるのはカトマンズ近郊のある程度余裕のある人に限られる。地方では病院に行くのも一苦労だ。それに医療費は全額自己負担である。

カトマンズから東へ30kmほど行ったところにある丘の上の町ドゥリケル。この町には大きな病院がある。施設や設備が充実している私立病院だが医療費は低額に設定されているという。
ドゥリケルのレストランで食事をしていると、この病院で働いているであろう医者の格好をした人を良く見かける。ネパールは収入や設備、症例が少ないために多くの医師が海外へ出て行ってしまうらしいので、その姿を食事をしながらぼんやりと眺めては、がんばってと心の中で勝手な応援をしている。そしてこんな病院がたくさんあればいいのにと、また薄い薄い考えに浸っている。
医療以外にも他にも例をあげればいくらでもある。それらを見ていると物やお金がなくても良いなんてとても言えはしない。