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Myanmar2009

#204

停電フリーズ

Nov 10, 2020

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2019年の12月に、ミャンマーの電化率が50%になったらしい。まだまだ十分といえるレベルではないが、年々向上している。はじめて訪れたころは20%ほどで、最後に訪れた4年前の2016年でも35%程度だった。
ミャンマーは、電化率が低いのに加えて、停電が頻発するのが悩ましい。ミャンマーの電力は、7割以上が水力発電によって供給されているため、水量を確保できない乾季は停電が多い。雨季でも降水量の少ない地域として知られているミャンマー中部のマンダレーやバガンあたりは、停電は日常的である。
旅行者にとっては、よほど安いホテルに泊まらない限り、たいてい発電機があるので、そこまで困らない。発電機に切り替わったときに動く家電が限られているので、Wi-Fiが使えなかったりとか、ささいなことくらいだ。旅行者が停電を感じるのはホテルよりも、レストランだろう。食事をしていると、いきなり真っ暗になり、BGMが止まって、店内が静まり返る。やがて、闇の中から店員がろうそく持ってくる。ろうそくでいい雰囲気と思いたいところだが、ろうそくに慣れていないからか、ろうそくだけでは暗いし、食事が美味しそうには見えなくなってしまう。そんな軟弱者とは違い、ミャンマー人はろうそくになったところで、いたって普通に生活している。

停電のなか、ろうそくの灯りのもとで、少女がさっきからずっとペン構えてる。何を書いているのかなと、紙をのぞいてみるが、なにひとつ書かれちゃいない。お父さんによると、手紙を書いているところだそうだ。夢中で書いていたのではなく、書くことが思いつかず、固まっていたのね。他人から手紙を書けと言われて書く手紙ほど、ペンが進まないものはないよね。

水瓶の妖精

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