Pakistan

ハードウルドゥー

 2018     May 16, 2019

パキスタンの公用語はウルドゥー語。ウルドゥー語の文字は、アラビア文字28文字に、ペルシャ文字4文字、そしてヒンディー語系の発音を表わす文字3文字を加え、全35文字からなる。
35文字くらいなら、覚えられそうな気もする。しかし、このアラビア文字というのは、とにかく日本人にはなかなかのもんで、世界にはさまざまな外国語があり、どれもむずかしいが、そのなかでもとりわけて難解なのである。
まずは、右から左に横書きで書くということに慣れるまでがむずかしい。そしてなにより、アラビア文字の文章は、それぞれがつながっているような書体で、どこで切れているかもよくわからない。独立形という単体だけで書く場合の文字は比較的見分けがつくのだが、語中の文字の位置によって語末、語中、語頭とそれぞれ前後の文字とつなげるための形があり、文字をつながため、ひとつの文字の区切りすらわからないのだ。

パキスタンの小学校では、子供たちが書き取りし終わったノートを、なぜだか私のところへ持ってくるので、よく丸つけをしていた。困ったのがウルドゥー語の書き取りのノート。英語のアルファベットや算数の計算であれば、間違いも指摘できるものの、ウルドゥー語に関しちゃあ、合ってるのか、間違っているのかがわからない。アルファベットを勉強している程度の子供が書く文字はことさらわかりにくく、書き取りの先頭に書かれている先生の書いたお手本と見比べてもわからない。丸もつけれず、バツもつけれず、アッラーに助けを求めるほかなかった。