Philippines

鷲掴みパオアイ教会

 2016     Oct 06, 2016

フィリピンはアジアでは珍しいキリスト教の国で、国民の80%以上がローマ・カトリック、10%がそのほかのキリスト教で、キリスト教徒はフィリピンの全人口の90%以上を占める。地方ほど敬虔な信者が多く、毎週日曜日の朝はミサで教会周辺が人があふれる。
教会はこじんまりしたものから大きなものまで、町のいたるところで見かける。スペイン統治時代に建てられたバロック様式の教会もあり、いくつかはユネスコの世界遺産に指定されている。
フィリピンの教会はヨーロッパで見られるような豪華できらびやかなものはあまりなく、日常的に使用されており親しみを感じるものの、信者ではない私にはぐっとくるものがあまりない。
そんななかで、私の心を鷲掴みしたのはルソン島の北端、北イロコス州の町パオアイにある、サン・オウガスチン教会。北イロコスでもっとも美しい教会と言われ、1774年に建てられたバロック様式の教会である。魅力はなんといっても、その特徴的な外観だろう。どっしりした重厚なつくりで、加工珊瑚とレンガでつくられており、見ごたえがある。
教会のあるパオアイは、北イロコス州の州都であるラオアグから乗合タクシーのジープニーに乗って一時間弱ほどにある小さな町。教会以外にこれといって何もない本当に小さく静かな町だが、訪れる観光客も多い。

実はここへは前に一度来たことがある。しかし、そのときの写真は一枚もない。前に来たときは、教会前でのど自慢大会のようなものが行われており、大聖堂の入口前にステージがあり、写真は撮らずじまいだったのだ。よって今回は念願の撮影だ。
無人の写真を撮るため、観光客がいなくなるのをじっと待つ。この時間が嫌いだ。おまけにフィリピン人は自撮りがやたらと好きで、教会をバックに長時間お撮りになる。飽きもせず、何枚も何枚も撮ってらっしゃる。
あまりにイライラするので、まだ撮りたい気持ちを残しつつ切り上げる。パオアイには泊まれそうな宿もありそうだし、美味しいレストランもあるので、次はゆっくりとライトアップでも狙って泊まりで来ようじゃないか。ライトアップがあるのどうかは知らないが。