Philippines

もしもしの歌

 2019     Jul 06, 2019

「もしもし」と何度も元気いっぱいに言ってくるが、対応に困る。
フィリピンで「モシモシ オラオラ ハローハロー クムスタカ?」と繰り返す、おゆうぎ歌がある。「オラ」はスペイン語、「ハロー」は英語のカジュアルな挨拶、「クムスタカ?」はフィリピンの言語であるタガログ語で「元気ですか?」の意味だ。これらから察するに「モシモシ」は、日本語の「もしもし」なんだろうが、少し間違って伝わったんだろうね。
日本語を積極的に使ってくれるけど、それが間違っているときって、どう返すべきかいつも迷う。少々の言い間違いや、朝以外に「おはようございます」と言われたりしても、こまかく指摘するより、大目にみてやるほうがいいだろうと受け入れることも多い。
だけども、先の「もしもし」を挨拶と思ってる場合は、「もしもし」と言われて、こちらも「もしもし」と返すには、さすがに抵抗がある。おまけにおゆうぎ歌には手振りがあって「もしもし」のときは、合唱しておじぎをするのだ。
合唱しておじぎするのが、日本の挨拶と思っているケースは多い。これも指摘こそしないものの、こちらがするのは抵抗がある。ただ、丁寧な作法と思ってしてくるので、こちらが返さないのもなんだか申し訳ない気もするのである。

おうゆぎ歌を歌ってくれた小学校の先生から「もしもし」はどんな意味?と聞かれた。
もともとは電話の交換手が「申します、申します」と言っていたのが略されて「もしもし」になったはずだが、そういうことではない。電話が開通したかどうかの呼びかけの言葉だが、それをどう説明するかがむずかしい。
結局、あれこれ説明するより、ジェスチャーで実演するのがてっとり早く伝わったのだった。