Uzbekistan

ラマゾンラマゾン

 2019     Aug 09, 2019

ウズベキスタンは、国民の約9割がスンニ派のイスラム教徒の国であるが、イスラム教の戒律は緩やかであり、お酒も自由に飲めるし、女性は顔や髪を隠す必要もない。普通に旅行していれば、イスラム教徒の国だと感じることは、ほとんどないくらいだ。
旧ソ連時代の無宗教政策の影響で戒律が緩やかなのだが、独立後のイスラム復興の流れのなかで敬虔な人も増えていたりもする。地元の人の家に行ったりすると、お酒を飲まなかったり、毎日5回の礼拝を必ず行う人も少なくない。
断食月のラマダン。ウズベク語では、ラマゾンの時期も普通の旅行で行くところでは、ラマゾンの影響は感じることはない。日中レストランが閉まっていて食事ができないとか、お酒が飲めるレストランが見つからないということはまずなく、みんなが断食するわけでもないので、特に気をつかう必要もない。だがこの時期、人の家は居心地が悪かったりする。訪れて断食していた場合、昼間は省エネのために寝ていたり、断食してないお客さんが来たら、昼間でも食事を作ってくれようとするので気まずいのである。

ラマゾンの時期というのは、ただ断食をするシーズンなのではない。貧しい人々への喜捨なども行われる。
それを利用した慣習が子供たちの中にあった。ハロウィンのように近くの家々を訪れて、お菓子などをもらうのだ。いきなり玄関のドアを開け「ラマゾンラマゾンなんとかかんとか」と呪文をとなえだす。家の人がお菓子やらお金を渡すと去っていくのだが、これがひっきりなしにやって来るので、家の人もたいへんだ。渡す側はたいへんそうだったが、もらう側の子供たちは、楽しそうにあちこちの家に突撃していた。楽しいはずである。子供たちは別に貧乏な家の子でもなく、普通の子。ただのお菓子強盗団なのであった。