Myanmar

カメラのない旅

 2009     Dec 04, 2020

旅のはじまり、カメラを起動すると、見たことのないエラーの文字。今までこのカメラで、エラー自体見たことないのだが、「メモリーカードが入っていません」とかそういった類のものでなく、エラーコードだけが表示されている。接触が悪いとかで、自分で対応できる次元なのか、サービスセンターに修理を出さないといけない次元なのかがわからないので、まずはエラーの原因追求が必要となった。当時はWi-Fiなど普及する前だったので、ネットカフェでエラーコードを調べてみるも、原因はわからずじまい。
シャッターを押してみるも撮れない。電源を入れなおしたり、接点を接続しなおしたりしても、まるでだめ。サービスセンターは最大都市のヤンゴンに行けばあるかもしれないが、600km以上離れたところにいるうえに、サービスセンターに持ち込んだとしても、検査や修理で数日レベルの時間が必要になる可能性もある。
しかたがないので、カメラのない旅をはじめることにした。思えば、写真を撮るようになったのと、旅行に行くようになったのが、ほぼ同時期であったので、カメラのない旅ははじめてだ。カメラがなくとも、楽しめるかどうか少々不安であったが、変わらず楽しめている。旅行中は、極力ネットをつかわないでいるため、ひとりでいる時間が少しばかり暇な程度だ。ただ、可愛いのを見つけても写真に撮れないのが悲しく、毎日電源をつけては、シャッターが押せるようになっていないかを確認していた。
旅も終わりに近付いた9日目。この日は何度か訪れたことのある小学校に行く予定だ。前回撮った写真を配ることはできるが、今回は写真が撮れない。いっそのこと今回は学校へ行くのをやめようかとさえ思ったが、出かける前にシャッターを押してみると撮れるではないか。シャッターを押すたびに電源を入れなおす必要があったり、たまに写らないこともあったりと、いつもと同じようには撮れないが、少しだけ撮れるようになったのだ。次の日も同じ学校で写真を撮ることができた。しかし、その翌日、その町から移動すると、もう写真は撮ることができなくなっていた。