India

ターコイズ少女

 2012     Feb 10, 2021

チベット文化において、ターコイズ(トルコ石)は、絶対に欠かせない存在の石である。天空の石、水の石として、天国から地表にもたらされたものと信じられており、古来より、幸運を導き、また危険や災いから身を守る守護石として、人々の一部として大切にされてきた。
ターコイズは、ラダックにも数多くある。それはもう、そこらじゅうにある。小さな店がごちゃごちゃと集まったバザールや、ザンスカールから来ているインド人が経営する店には、偽物っぽいのしかないが、ごくまれに古い時代にチベットから渡り、代々家宝として受け継がれてきたチベタンターコイズもあったりする。チベット本土とは異なるラダックの民族衣装である、ペラクというの頭飾りには、高価なターコイズがふんだんに縫いつけられており、先祖代々、母から娘へと受け継がれている。
また、チベット文化でターコイズは、石そのものだけでなく、その色も石と同様に、幸運を導き、また身を守る色と考えられてきた。だからか、ラダックでは、ターコイズ色のセーターなんかを着た子供をやたらと見かける。
ターコイズは、古く使いこまれたものほど価値があるとされるが、ターコイズ色のセーターを着た子供のほうは、幼くても人を惹きつける輝きがあるようだ。