Uzbekistan

フードファイター・メフモン

 2016     Nov 01, 2016

ウズベキスタンには、客人をもてなすメフモンと呼ばれる文化がある。 メフモンとは、ウズベク語で客人の意味。定期的に親しい人を家に招き、もてなすのだ。ウズベキスタンには、古来より客人をもてなす伝統が根付いており、「客人は自分の父親以上に丁寧にもてなせ」ということわざまである。
そんなメフモンに一介の旅人である私でもよく誘われる。私のような旅人の場合、誘われるのは事前ではなく、ほとんどがその場で誘われることになる。ちょっと話した人が「どうぞ家に」と誘ってくる。この誘いに乗るには、正直勇気がいるだろう。私も断ることも多い。誰もが初対面の人の家に入るときは、かなり人選してから決めるし、いちいち家に入っていたら散歩もろくにできやしない。ただ、このような家に招待されるということは、普通の観光ではできない希少な体験であり、たいへんうれしいことだ。
私の場合、もうひとつパターンある。前回に撮った写真を持ってお家を訪問する、強制メフモンである。このときは写真を持って行くくらいだから、私も気に入っている人なので、家に入るのは平気だ。というか、できれば家に入れていただきたい。強制であるだけでなく、突然でもあるのだがいつも快く歓迎してくれる。
メフモンとして招かれると、その家庭の手料理を振舞ってくれる。それは作りたてというのもあるのだろうが、レストランで食べるより美味しい場合が多い。驚くのは美味しさだけではない。唐突に来たはずなのに、まるで予約していたレストランかのように、次から次へと料理が出てくる。途中でもういいと言わないと延々と出てくる気がする。
お腹がはちきれんばかりだ。でも、歓迎のおもてなしで出してくれているので、頑張って食べるようにしている。メフモンはお腹がいっぱいと思ってきたときからが勝負である。気分はフードファイターだ。