Uzbekistan

あべこべホテル

 2017     Jun 21, 2017

泊まったホテルが家族経営だったりすると、そこの子供と仲良くなることなんてのはあるが、ひとつ、変な出会い方をしたホテルがある。
最初に出会ったのは、そこの末っ子。当時はまだ小学校へ行ってない年齢で、家の前というかホテルの前で、近所の子たちと遊んでいた。正確には炎天の中、敷かれた大きな絨毯のうえで遊んでいる様子でもなく、おしゃべりもせずただただ座っていた。そこの絨毯に上がりこんで遊んだのがはじめだ。そのときは子供が四人いたので、誰かがホテルの子なんだろうとは思っていたけど、誰かまではわからなかったし、気にもしていなかった。
翌年、写真をもって再び訪れたが、このときは違うホテルに泊まっていた。ホテルはだいたい前もって予約して旅行をするので、ここのホテルに泊まる予定はなかったが、そのとき会った末っ子の姉がホテルのパンフレットをくれた。
この年は、一度違う町へ行き、そこで数泊してから、また戻って来るという予定にしていた。しかし、その違う町がからっきしおもしろくなく、どうしたもんかと悩んでいたときに「そうだ、予定を切り上げてあのホテルに泊まってみよう」と考えつき、姉のくれたパンフレットに書かれた連絡先から連絡し、泊まることにしたのだ。そこでようやく両親に会った気がする。

元々の出会い方がそんなだからか、ホテルの客であって客じゃないような妙な扱いだ。子供らはもちろん客としてではなく、友達が泊まりに来たよう感じである。別に嫌な感じはない。子供らと一緒にご飯を食べたり、くつろいだりするのも楽しいし、ホテル代も割り引かれた友達価格だ。
もし、違う町がつまらなくなかったら泊まってなかっただろうし、もし、姉がパンフレットをくれていなかったら泊まってなかっただろう。なにより、末っ子の写真を撮ってなければ何もなかったのだから、まるでロールプレイングゲームのようなつながり度合いである。縁とは不思議なもんだとつくづく思う。