Uzbekistan

プロフプロフ

 2017     Aug 01, 2017

ウズベキスタンの人のもてなしは手厚い。古来、交易で栄えた土地柄のゆえ、客人を大切にするというのが、ウズベキスタンの伝統だという。驚きなのは不意の来客でも、見知らぬ来訪者でも、家に招き入れて、飲みものばかりか食事まで振る舞う。
家庭料理が食べれてうれしいが少々悩ましい。出されるメインディッシュは、お客さんだとプロフが多い。プロフとは、ウズベキスタンを代表する国民食で、ウズベク語だとオシュ。肉とニンジンの炊き込みピラフだ。プロフは結婚式や誕生日などのハレの日にも欠かせない。ウズベキスタン人にとって歓待といえば、プロフなのだ。これが大抵多すぎる。
お客さんだから多くしてくれているのか、チャーハン2~3人前くらいはある。まあ、チャーハンを2人前とか、3人前食べたことがないので、正しいかわからないが、それくらいの量だ。3分の1くらい食べたあたりで、いつも思う。これくらいでいいなと。半分くらいになると、残りの量に絶望しか感じない。あとは食べても、食べても、減っていないような気がする。頑張って食べきったら、もうお茶を飲むのすらきつい。普段、本気のお腹いっぱいまで、食べることなんてまずない。食べすぎてお腹いっぱいといっても、そこそこのもんで、これ以上食べたらやばいというところまで食べないだろう。
食事どきに訪ねて行くのは迷惑だしと思って、食事どきを外して行ったりしたら逆効果だ。食事前に軽めの食事が出てきて、さらに昼食やら夕食が出てくる。食事前に帰ろうとしてもだめだ。当然のごとく、食べていけと引き留められる。食事どきを外して行くと食べる回数が増えるだけなのだ。
次々と料理が出されてくる。もうお腹がいっぱいで食べれないと伝えても、オリンという魔法の言葉ですすめてくる。オリンは日本語で「どうぞ」の意味で、食べてもオリン、食べなくてもオリン、と言ってくる。
もっとも厳しいのは、1日に2軒の家を訪ねるときだ。あとに訪ねた家の人は、私がその前に何を食べたかなんかは知らないのだからしかたがないのだが、昼にプロフ、夜もプロフはきつい。もう苦笑いするしかない。もてなしてくれているので、食べたいのはやまやまだが、さすがに限界がある。いや限界は、すでに超えているのだ。オリン封じの言葉が知りたい。