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Pakistan2022

#271

色つかみ

Feb 08, 2023

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色のりがいい相手と、そうでない相手がいる。
色のりとは、読んで字のごとく、色がのること。カメラのレンズについて使われる言葉で、「色のりのいいレンズ」なんて表現したりする。「いい」というものの、レンズによって彩度が上昇するなんてことはなく、逆に彩度が低下するレンズが存在する。つまりは、見た目どおりの発色で、正確な色の再現性があるという意味だ。
これがカメラのレンズだけではなく、撮る相手によってもある。同じ機材と同じカメラの設定で、同じ環境のなか撮影しても、撮る相手によって再現される色が違ってくる。人それぞれに肌の色や髪の色、着ている服の色は異なるし、室内であれば身長によって光の当たりかたも違う。当然ながら、カメラの認識する反射する光の加減や色味の基準は変わってくる。
色のりのいい子。色をつかむ子というのは、たしかにいる。みんないまいちに写るような悪条件であっても、発色よく、見た目どおりにちゃんと写る。
デジタルカメラなので、彩度や色味、明るさはあとから調整できるが、色をつかむ子の場合は、自分好みに調整することはあっても、補正という調整は必要ない。手間ひまの労力と時間の問題だけでなく、写真の色味を調整して本来の色に戻すことが困難なこともある。色をつかむ子は、楽だし助かるのだ。ただ、どの子が色をつかむのかは、いまだに写真を撮るまでわからない。

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