ネパールでは就学前教育が盛ん。保育園や幼稚園もあったりするが、私立の学校では幼稚園部を併設しているところがほとんどで、そこからエスカレーター式に小学校にあがる形が多い。
1年生になる前に、Playgroup、Nursery、LKG、UKGと4年間あり、早けりゃ、2~3歳から学校へ来ている。さすがにこのころからみっちり勉強しているわけではないが、4歳にもなれば、英語、算数、ネパール語を勉強し、小学校へ入る前にすでに基礎を身につけている。
そういうわけで、小学校3年生や4年生にもなれば、ずいぶんと前から知っており、すっかり顔なじみとなっている。
なついてくれるのはうれしいことだが、それがいきすぎることもある。
よく知った3年生のクラスの一番後ろの席が空いていたので、そこに座って一緒に授業を受けていたときのことだった。一限目が終わり休憩時間になると、これまたよく知る4年生の子が、自分たちのクラスにも来てと呼びに来た。ここで、3年生がとどまらせようと攻防が始まった。数人がかりですがりつき、行かせまいと身動きを封じてくる。あげくには教室のドアを閉めてしまったため、教室から出れなくなった。
その攻防は終日つづき、結局、その日は最後まで同じクラスで授業を受けることになった。明日もあるので、4年生のクラスには明日行けばいいかと楽観的にみていたのだが、まさか次の日が休みとはね。