フィリピンでは、幼稚園、小学校、高校、そして大学でも、学生服の着用が義務付けられている。
いつも訪れる小学校では、学校のロゴが入ったTシャツに紺色のスカート、男子はズボンが制服となっている。とはいえ、毎日着ていくほど制服をそろえるのは費用面で重荷となるからか、毎日着てこなくても許されている。それでも行事ごとで、年に何度かは制服で登校するようにと指定がある。
2月14日、バレンタインデーの服装の指定は、制服ではなく、おめかしだった。
普段からクラスの何人かは私服だったりするので、私服姿はそう珍しくはないのだが、全員が私服でおめかしとなれば新鮮だ。小学生で、学校に着ていく服なので、おめかしといってもしれているが、それでもやっぱり可愛いもんだ。
フィリピンでのバレンタインは、日本と違ってお互いに愛を伝える日。恋人や夫婦だけでなく、家族にも日頃の感謝を込めて愛を伝える日でもある。
贈りものはバラが一般的だ。ほかには、テディベアやお菓子も王道だ。プレゼントだけではなく、日頃の感謝の気持ちや愛をきちんと相手に伝えるので、バレンタインカードもかかせない。
小学校では、バレンタインデーの前日から家族へのバレンタインカードを作ったり、教室をバレンタイン用に飾ったりする時間に授業をさいたりもする。そして、バレンタインデー当日には、学校の門の前などで、バラやハート形の風船などが売られていて、それらを買ったり、家から持参したプレゼントを担任の先生にプレゼントするのである。