小学校一年生の算数で、最初に習うのはなにか覚えているだろうか?
最初に習うのは「1+1」でも、足し算でもなく、数字を覚えることと、数をかぞえること。まずは10まで、そして100まで。数をかぞえれないと、足し算などの計算問題はできない。とにかく数をかぞえれるようになること、それが先決だ。
次に、一桁の足し算となるわけだが、子供が指をつかいながら計算している姿を見たりすると、無駄なことするのは、どこの国も同じなんだなと毎回思う。
計算問題をする前に、まず足し算とはなにかを理解する必要がある。この足し算の概念を覚えることを、ひきづりながら計算問題をするもんだから、指でかぞえたり、数字の分だけ棒線を書いて、それをかぞえたりするようになるわけだ。
指でかぞえたり、棒線でかぞえたりするやりかたは、足し算の概念を理解するという点では重要だ。だけども、そんなカウントアップしていく計算方法は、数が多くなりゃ役に立たない。現に大人は計算していない。
大人が一桁の足し算の答えを瞬時に答えられるのは、計算していなく、暗記しているからに他ならない。そう、必要な組み合わせをすべて暗記するしかない。算数はいくら理屈がわかっていても、答えが出なければ意味はない。それならば、かけ算の九九と同じように、暗記することに特化すればいい。そのはずだと思うのだが、足し算の九九を教えている学校には出会ったことがない。また、教室の壁にかけ算の九九の表がよく貼っているが、足し算のは見ない。
どの国の学校も、練習問題をランダムに出題し、反復練習で覚えさせようとしている。そんなの九九のように順番に覚えるより、何倍も覚えにくいに決まっている。一桁の足し算を覚えるのに、練習問題とかドリルは不要だということに気付かないのだろうか。
もしかしたら、足し算の九九を推奨しない輩がいるのかもしれない。そういう人は一桁の足し算は暗記してないとか、そんなわけないよね。