Loading...

Nepal2019

#172

アジアの幻想

Mar 13, 2020

Share post:

Photos

ネパールの田舎町を訪れるツーリストが抱く幻想が、どうにも受けつけない。
ネパールの農村なんかをわざわざ訪れる人は、なんというか、ネパールに先進国が失ってしまったものを見たがる。ネパールの人々を素朴で純粋な人と思いたがり、貧しく物がないことを美徳のように思い、古き良き日本みたいな幻想を押しつける。
ネパールに限ったことではないけれど、ネパールにはそういった趣旨のボランティアやスタディツアー系がやたら多く、目にする機会が多い。
金持ちは心が貧しく、貧しくてさまざまな問題を抱えながら暮らしている人は、心が豊かさで清らかだなんてのは、勝手なイメージにすぎない。お金や物がなくても幸せそうに見えるとか、そんな言葉をたまに聞いたりするけど、ずいぶんとけったいな気持ち悪い発想をするじゃないか。好き好んで、貧しい暮らしをしているとでも思っているのだろうか。
お金があれば幸せになれるとは言わない。だけども、病気やケガをして病院に行くにしても、子供を学校に通わせるにも、お金は必要なわけだから、お金は無視できない。幸せとお金は関係ないと言うやつは、単純に真剣に考えていないだけだ。
ネパールやアジアの片田舎に、変な幻想を押しつけるのは、もうやめにしないかい。

100年保存

Mar 10, 2020 | Nepal 2019

prev

おとな数字

Mar 19, 2020 | Nepal 2019

next