ミャンマー観光の最大の見どころは、カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールと並び、世界三大仏教遺跡として有名なバガン遺跡。エーヤワディー川の中流域に広がる乾いた広大な原野に、2000とも3000ともいわれる仏塔や寺院が林立する。
緑香るバガン平原の遥か地平線までつづく、大小さまざまなバガンの遺跡群は、幻想的な光景で素晴らしいのだが、それよりも好きなのが、シュエズィーゴン・パヤー。バガンの玄関口であるニャウンウーの西外れにあるバガンを代表する黄金のパゴダだ。
バガンに現在残るほとんどの仏教建築物は、11世紀から13世紀に建設されたものだ。その無数にあるパゴダのモデルになったとされいるのが、シュエズィーゴン・パヤーである。1044年にビルマ族による最初の統一王朝、パガン王朝の初代の王であるアノーヤター王によって1044年から造られた。
シュエズィーゴン・パヤーは、時間帯によって刻々と表情を変え続ける。また、天候によって、ときには神々しく、ときには妖しく変化しながら、1000年近く経った今も、黄金色の輝きを放ち続けている。