インド人の男性にとってヒゲは、特別なものだ。ヒゲは男らしさの象徴で、多くが立派なヒゲを生やしている。
髪型と同様に、理容店できれいに形を整え、手入れしているのをよく見かける。
そんなインド人の男性の髪型ならぬヒゲ型も気になるところだが、もっと気になるのは女性のヒゲである。
インド人は毛深い。男性も女性も。女性も本当に濃いのだ。しょっちゅうヒゲがある女性を見かけるし、腕の毛も日本の毛深い男性並みだったりする。
インドの女性は、美意識が低いわけではない。むしろ美意識は高いほうだ。黒く長い髪はいつも手入れされているし、日常的にアクセサリーをつけ、美しい衣装を着ている。だけども、なぜだかヒゲは気にしないのである。
男性のヒゲは「素敵なヒゲですね」なんて言えるが、女性の場合、ヒゲは気になるが言えない。ヒゲ生えてるなんて、言えるわけがない。言えないせいか、ヒゲや腕の毛、背中の毛がめちゃくちゃ気になる。消化されないので、いつまでも慣れることもない。
インドで驚くのは、大人の女性だけでなく、子供まで毛深いことだ。小さな女の子もヒゲを生やしてる。大人以上に気になるが、どうすることもできない。
もし、なにか願い事が叶うならば、女性と子供用の電気シェーバーのCMを作って、インド中のテレビで放送したい。