以前に訪れた小学校を再び訪れても、知っている子に会えるとは限らない。知っている子がいなくなるケースで、もっとも多いのは卒業であるが、これは当時の学年から推測することができるので、いないことは想定内である。予期していないのが、欠席と転校だ。
転校は、2パターンある。ひとつは遠くに引っ越している場合。もうひとつは、家は引っ越していないが、学校だけ転校している場合だ。日本ではほとんどないだろうが、これがしばしばある。
はじめて訪れた学校。はじめて会った子であろうに、しばらく見ていると、なんかどこかで見たことがあるような気がしてくることがある。まあ、同じ地域には顔立ちの似た子なんてよくいたりするし、他人の空似なこともある。だけども、本当に知っていることがあるのだ。学校だけ転校しているパターンだ。
前に出会った場所から遠いほど、出会った日から経過しているほど、なかなか気付かない。その場では思い出せず、後日に気が付くことさえある。もしかしたら、今もずっと気づかないままの子もいるかもしれない。