男は度胸、女は愛嬌。男にとって大事なのは、物事に動じない強い心で、女にとって大事なのは、にこやかでかわいらしい振る舞いだという、良く知られたことわざ。
男らしさ、女らしさという固定観念が強くある言葉で、今の時代には反発する人も多いだろう。女こそ度胸でしょ!なんて人もいるかもしれない。男だから、女だからという線引きする必要はないとは思うが、男も女も関係なく、度胸も愛嬌も、あって損するもんではない。特に愛嬌は、あるに越したことはない。度胸のある女性も大いに結構であるが、そこに「可愛げ」があるのとないのとでは大違いである。同等のものであれば、愛嬌のあるヤツが勝つ。
なんだかんだで、愛嬌のある人ってのは、可愛いもんだ。写真だって、愛嬌抜群な写真は撮るのが楽しい。美人かどうかは、愛嬌があるかないかには関係ない。愛嬌ってのは、ときには外見以上に惹かれるものなのだ。
愛嬌の有無は、撮った写真越しからでも伝わる。愛嬌と似た言葉に愛想というのがあるが、こちらは写真越しでは、本当に愛想のいい人間かどうかは、わからない。それは、愛想は意識的につくる表面的なものだからだ。一方、愛嬌は自然に内面からにじみ出るもので、その違いは写真越しであっても、一目瞭然である。
感情表現が豊かで、笑顔や仕草が自然体。とにかく素直で人懐っこそうなのが、うかがい知ることができる。カメラを前にしても、意図的につくったポーズや表情ではないため、感情がストレートに伝わりやすい。わざわざ言葉にしなくても、写真を見るだけで伝わってきて、思わずほほえんでしまう。
愛嬌は外見以上にものを言う。