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Nepal2019

#181

勝手に同情

May 22, 2020

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Photos

また同情されてんな。写真を見た人から、たまに勝手に同情されることがある。私が同情されるのではなく、写真の子供がだ。
「物がなくても目が輝いている」だとか、「厳しい環境でも負けずに生きて欲しい」だとか。なにか悲観的なことを書いたっけと、文章を読み返してみるも、そんなことは書いていない。そもそも、私は写真に撮ってる子を、かわいそうだと思ったことがない。きっと子供らも思ってもみないと思う。子供らからしたら、「私ら別にかわいそうじゃないんじゃ、勝手に同情せんでくれ」ってとこだろう。
写真からにじみ出ているかとも考えたが、それも違うだろう。おそらく、同じように海外の子供の写真を撮ってる人のなかに、そういうのを売りしてるのがいるんだろう。厳しい環境だけど、子供は輝いてるみたいな。そういうのを見て、連想してしまっているんだと思う。
私は同情なんかを売りにしたくはない。注目してくれる人が増えるとしてもだ。なにかを表現するなかで、結局、同情かよ!って思われるなんてまっぴらだ。ただ可愛いだけじゃいかんのか?海外の子供の写真を見たら、なにか考えさせられないといけないとでもいうのか。
同情してるつもりや、同情を売りにしているつもりがないのかもしれない。でもまあ、悪気がないのが、一番タチが悪いんだよね。

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