蝶は、キャパライ、バーボチカ、ペペルチカ、ティティリー。指輪は、アングスチャ、アンティ、アングーティ、プルステン。クジャクは、トゥース、マユル、パーウン。花は、ガンブリ、ギュリ。
英語が多少なりとも通じるようであれば、旅行をするときに「こんにちは」と「ありがとう」くらいしか現地の言葉をおぼえない。どうでもいいような単語だけ、いろんな国の言葉で知っている。折り紙のレパートリーとなっている単語だ。子供からのリクエストを繰り返し聞くことで、自然と身につくのである。
覚えようと思って覚えているわけでないからか、単語を言われて何のことかは、ぱっとわかるものの、どこの言葉だったかを思い出すのには、時間がかかる。
折り紙のレパートリー以外にも、同じように子供たちがよく使ってくる言葉は、自然と身についてくる。身につくものの、残念ながら、あまり役立ちそうなものはない。私に向かって言ってくる言葉だけでなく、周りの子に対して言うわりと汚い言葉なんかも、身につく。逆に「私の名前は〜です」とか「お元気ですか?」などの、言語の入門的な言葉は、子供が言ってくることはないので、まったく知らなかったりする。