ネパールの女の子の遊びといえばチュンギーだ。チュンギーとは蹴鞠やサッカーのリフティングのように足で蹴って回数を競うゲーム。ボールではなく輪ゴムを束ねたものをつかうのが特徴的だ。それを足の内側で蹴り上げる。
ポンポンと蹴り上げているさまを眺めているのも楽しいのだが、回数を数えながらやるので、リズミカルに聞きなれないネパールの数の数え方を聞くもの素朴に楽しい。
真新しい輪ゴムの束を嬉しそうに見せてくる。どこか自慢げだ。私には無用な物なのでうらやましくもなんともないのだが、そんなに大切そうにしているとこっちも少し嬉しくなる。
チュンギーをしたくて親に頼んで作ってもらったんだろうが、一度も使った形跡がない。まだ幼く、普通に歩いたりするのものろのろしてるレベルなので、今はまだ持っているだけの宝物のようだ。
近い将来その大切に持っているものを足蹴にできる日が来るだろう。その日が訪れたら思う存分蹴り上げるがいい。