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#220

反露国グルジア

Mar 04, 2021

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かつて日本ではグルジアと呼ばれていた国は、2015年4月から外名がロシア語由来のグルジアではなく、英語由来のジョージアに変更された。
黒海とカスピ海にはさまれた南コーカサスと呼ばれるエリアに位置し、ソビエト連邦の構成国のひとつであったグルジアだが、1991年のソビエト連邦の崩壊以来、ロシア支配からの脱却を図り、欧米に接近する政策をとってきた。グルジア国内に存在する、南オセチア共和国とアブハジア共和国の親露地域もグルジアからの独立を主張したが、グルジアが認めず対立がつづき、2008年8月の北京オリンピックの開会式の最中に南オセチアに軍事攻撃するという暴挙に出たものの、ロシア軍の介入により返り討ちにあって敗北した。その結果、南オセチアとアブハジアを事実上失ったことで、民主革命は大きくつまずき、国民の反露感情が高まったのである。
外名の変更から6年ほど経ったが、やはりジョージアよりグルジアのほうがしっくりくる。旅行で訪れたときにグルジアだったことが大きいが、日本でジョージアというと、缶コーヒー。そして、アメリカのジョージア州が思いつくからだろう。実際、今でも缶コーヒーやジョージア州のほうがメジャーなだけに、かなり紛らわしい。それもあって、多くはグルジアからジョージアに変更されたが、グルジア語やグルジアワイン、グルジア正教、グルジア紛争などは、グルジアのまま使用されていたりする。
グルジア語での国名は、サカルトベロというのだが、そっちほうがよかったのではなかろうか。あえて英語名を名乗ることで、親欧米をアピールしたかったのかもしれないが、ジョージアじゃないほうが良かった感は否めない。

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