ヒヴァの町は二重の城壁で囲まれていて、砂漠との境に築かれた外の城壁はディシャン・カラ。内側の城壁に囲まれた内城は、イチャン・カラと呼ばれる。無傷のまま残る内城はたいへん珍しく、中世イスラムの佇まいを連想させるイチャン・カラ全体が博物館となっている。
イチャン・カラには東西南北に門がある。一番賑わっているのは西門。門の外は観光バスの駐車場になっていて、門をくぐるとヒヴァのランドマークである未完成のミナレット、カルタ・ミナルがすぐに視界に飛び込んでくる。
かつて近くに奴隷市場があったので別名、奴隷の門と呼ばれる東門も人通りが多い。東門の外にはバザールがあり、地元のバスの発着場にもなっているので、地元の人や近郊から来たウズベク人で賑わう。
北と南は住居が中心となっている。北門の近くには少々観光要素はあるものの、インパクトに欠けるからか観光客はあまりいない。門の外に幹線道路があり、乗り合いタクシーなどの乗り場になっているので、地元の人はちょくちょく出入りしているが静かなもんだ。
南門の周辺は観光客向けのものなど一切ない木彫り職人が住むエリア。レストランもないし、道も舗装すらされていない。たまに何かあると思った観光客が迷い込んで来るが、ほんの数分で帰っていく。
そんな南門だが、このあたりは旧市街に住む地元人の暮らしが垣間見られるので、私には一番おもしろい。
南門近くに住むよく知った女の子が、近所の友達の姉妹を連れてきた。お姉ちゃんは女の子女の子したファッションで可愛らしい。特におもちゃのネックレスがとってもキュートだ。
写真を撮ってと言うので、カメラを構えたが、お姉ちゃんが恥ずかしがる。その恥ずかしがる表情に一目惚れ。いつもは恥ずかしがって目をそらしたときなどは、カメラのほうを向くまで少し待ったりするが、思わずシャッターを切った。なんと可愛い子を発見したのだろう。次に会うのも楽しみだ。
旅行を終え、帰国後に前回に撮った写真をあらためて見ていたら、気になる子がいた。どうやら今回気に入った子は、以前に撮っていたらしい。そのときの印象とずいぶん違うのでちっとも気付かなかったが、一目惚れではなく、二度目惚れだったようだ。