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Uzbekistan2016

#25

四倍可愛い件

Nov 08, 2016

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「私を一枚撮る間に、彼女のことはだいたい四枚は撮ってる」あまりにも的確なつっこみに思わず吹いた。よく見ていらっしゃる。そう言ったのは、ウズベキスタン中部にある古都ブハラの町でよくお邪魔する家の子。この家には、男の子一人と女の子五人の子供がいる。一番上はもう高校生くらいだろうか、下は二歳ほど。
四枚撮ってる彼女とは、この中の誰でもない。それは隣の家の子である。この幼馴染の隣の家の子とは、家族ぐるみで仲がいいようで、毎日一緒に遊んでいる。
私は嫌いな子供は露骨に撮らないのだが、別にこの家族の子供たちのことが嫌いなわけではない。まんべんなくは撮っているのだが、隣の子が好きすぎて隙あらば撮っている。それが、だいたい一対四の割合なのである。家族の子の誰かを撮れば、隣の子。また誰かを撮っては、隣の子。したがって、四倍撮ってるというのは実に的確なのである。
隣の子をたくさん撮るのには、はじめの出会いのことがあるからかもしれない。はじめて会ったときも、家の前で一緒に遊んでいた。透き通るような肌の色に、ウズベキスタン伝統のイカット織物のアトラス柄の服。なんとも魅力的な子だった。アトラス柄の大胆な模様と目の覚めるような色使いもあり、すっかり心を奪われてしまった。
遊んでいる姿の写真を一枚撮った直後に家に招かれ、家を出てきたころにはすっかり日が落ちており、もう写真は撮ることはできなかった。もっと撮りたかったという思いがずっと残ったもんだから、隙あらば隣の子となっている。

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