パキスタンの子がまれに着けているお守りのネックレスがずっと気になっている。着けているのは少数派で、本当にごくまれにしか見かけない。
手作りと思われる。形はこれといって決まっていない。今まで見たことがあるのは、そんなに数多いわけではないが、さまざまなものがあった。トルコで有名な魔除けの青い目玉。木の実。なめした革のようなもの。ただの木片にしか見えないもの。
どういった意味合いがあるのかは知らない。魔除けなのか、邪視除けなのか、厄除けなのか。ネックレスにして身につけているくらいだから、日本の社寺で販売されている祈願を目的としたものとは、類が違うだろう。大人に聞けば、説明してくれるかもしれないが、お守りの詳しい説明なんて、英語で聞いても理解できそうにないので、今までたずねたことがない。
できることなら、手に取ってじっくり見たい。子供の首の高さだと、かがまないといけないので、なんなら首から外してもらいたいくらいだ。ただ、肌身離さず身につけているいるものを、他人が触れるのはいかがと思うので、見にくい体勢から眺めるほかない。お守りをしていることはわかっても、重要なチャームのところが服の中に入ってしまっていることも多い。お守りをよく見せてもらおうと、ジェスチャーでお守りつけていることを伝えたら、服の中に隠されちゃったことがあるので、こっそり観察している。
じっくり見る方法はないだろうか。ひざ枕してあげればよく見えそうだけど、ひざ枕をするほうが、難易度高いような気もするしね。