人物写真の構図の基本のキは、三分割法の上のラインに目を置くことだ。
人物写真において、もっとも重要なものは、被写体の目。視線、目の形、目のピント、目の位置。目は写真を印象づける大きな役割があり、単にその人の外見をとらえるだけでなく、感情や情緒を表し、ストーリーを感じさせることができる要素だからだ。
三分割法というのは、写真の構図の基本的なもので、写真を縦に3等分、横に3等分し、そのライン上やラインの交わるところに、被写体を配置する構図だ。写真を縦に3等分する仮想的なラインを引き、上のラインの位置に目を持ってくるだけで、バランスがよく、収まりよく見える。これは写真だけではなく、絵画やテレビでも基本の構図になっているように思う。
人物写真や人物画のように基本的には縦長であるのと違って、テレビは横長になるが、それでも変わらない。実はテレビの画づくりって、よくできていて、構図や視線誘導が基本的で、読み取りやすいデザインになっている。一度そういう目線でテレビを観てみるとおもしろいかもしれない。
特別な狙いがない場合は、三分割法の上のラインに目を置くのでござるが、この度それが通用せぬ敵が現れたでござる。
ちょんまげヘアなり。ちょんまげ部分を写真に入れぬわけにはいかぬが、さすれば目の位置が下る。少し間合を取れば大丈夫なれど、寄ることができぬ。それにちょんまげによって、頭の上の余白がなくなってしまい、窮屈な印象になりんす。
今のところ、解決策は見つかってはおらぬゆえ、ちょんまげを斬り落とすしかないと思うておる。