「海外旅行の荷物は、行きと帰りのどちらが多いですか?」
一般的には、行きよりも帰りのほうが、お土産や買い物で荷物が増えがちだろう。
しかし、私は断然行きのほうが多い。それも、何度も訪れている場所ほど荷物は多くなる。普通なら、行ったことがある場所への旅行は、念のための荷物がそぎ落とされ、少なくなるはずなのだが、その逆をゆくのだ。
原因は、写真と折り紙。それと手土産。旅行の荷物は少なければ少ないほどいいが、準備の段階で少しなえてしまうほど、これらはどれもずっしりと重い。
今、もっとも荷物がかさむ行き先がパキスタンだ。現地で配る写真だけでもかなりのボリュームがある。写真1枚あたりは約4gだけど、1000枚となれば4kg。1000近い写真と、小分けのビニール袋も合わせれば、A4コピー用紙の500枚パックを2つ抱えているようなものだ。
折り紙も重い。現地では手に入らないので、日本から持参するしかない。これもまたA4コピー用紙1パック分ほどの重さがある。
さらに重いのが、手土産だ。再訪する際、食事をごちそうになったり、フルーツを頂いたりしたお礼に手土産を持っていく。しかし、こちらが持っていくと、前回以上のお返しを頂き、次はさらにこちらが多く持っていくという、お返しの連鎖がはじまる。そんなお返し合戦がエスカレートし、回を重ねるごとに荷物はふくれ上がっていくのである。
帰りの荷物はこれらすべてなくなるため、驚くほど軽くなる。アメニティなどの消耗品も使い切り、バッグは2つから1つになる。行きと同じドライバーが「もうひとつのバッグはどこへ消えたんだ?」と不思議がっていた。
人情の数だけ、荷物は重くなる。次はもっと重くなっているかもしれない。そう覚悟しながらも、またあの重い荷物を抱えて、この場所へ戻ってくることだろう。