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Pakistan2025

#379

クンジュラブ帰宅

Apr 02, 2026

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小学校の校舎裏にある小屋で、お茶をいただいていたときのことだ。「インドとパキスタンが戦争になった」とひとりの先生が言った。
宿に戻って調べてみると、カシミール地方を巡る衝突が発生し、インドが空爆を行ったという。数日後に搭乗予定だった帰国便と同便の欠航が決まっていた。パキスタン政府が全土の空域を閉鎖したらしい。
これまでも元首相の逮捕にともなう暴動や、デモ阻止のための道路封鎖など、この国では帰国前にいろいろな経験をしたが、今回は次元が一段階上がっていた。
空域封鎖は48時間で解除される見込みだったが、帰国当日の早朝に再び空爆があり、状況は絶望的となった。錯綜する情報、遅いネット環境。帰国経路を探そうにも、ままならず、終わりも正解も見えない。一番の懸念は、このまま足止めを食らって、ジリ貧になることだった。

意を決して選んだのは、陸路で中国の新疆ウイグル自治区へと抜けるルートだ。このルートは、標高4733mのパミール高原に位置する峠が国境であり、世界でも類を見ない国境越えとして知られている。
険しい山々が連なる荒涼とした壮大な景色の中を進む。雪の残る峠のチェックポイントで、世界有数の厳しさと名高い入国審査を受け、車窓から放牧されたヤクやフタコブラクダを眺める。
それは、とても家に帰ろうとしている道中とは思えない光景であった。

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6 days ago | Pakistan 2025

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