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India2025

#397

二選択住宅

Oct 23, 2026

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ファキラニ・ジャットの集落には、ふたつの家が並んでいた。ひとつは、コンクリートで作られた家。もうひとつは、草と木と縄を使って作られたパッカと呼ばれる伝統的な家だ。
カッチ地方の伝統的な家屋としてよく知られているのは、土壁とかやぶき屋根で作られたブンカである。ところが、ファキラニ・ジャットの集落にはブンカはない。代わりに、あるのがパッカなのだ。
ファキラニ・ジャットは、数十年前までは遊牧生活を送っていたらしい。遊牧生活に適した住まいのかたちが、パッカなのだろう。
草や木で作られた家といっても、パッカは見た目にもしっかりしている。壁や屋根につかわれている編み込まれた草の素材も、さわると驚くほど固い。聞いてみると、水草の一種だという。
パッカの中に入ると、編み目の隙間から光が差し込んでいた。風も通り抜け、心地いい。酷暑期には気温が45度ほどになる砂漠地帯。エアコンなどない環境では、土地の気候に適した家づくりが重要だ。
集落には、政府の住宅支援によって建てられたコンクリートの家と、伝統的なパッカが入り交じって建っていた。どの家庭も、両方の家を持っているようだった。
不思議だったのは、普段の生活のメインにしている家が、家庭によって異なっていたことだ。コンクリートの家をメインに暮らす家庭もあれば、パッカをメインに暮らす家庭もある。
どちらをチョイスするかは家庭によって違う。そこには、外から眺めただけではわからない、何かがあるのだろう。

裸足のインド

7 days ago | India 2025

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