ラダックでなによりも感動的なのは、抜けるような青空だといっても過言ではないだろう。青空と荒涼とした大地。青空とチベット仏教の僧院。青空と風にはためくタルチョ。その青空にまた会いたくて、ラダックを再び訪れる人もいるはずだ。
青空が好きって人は、たくさんいるだろう。私もそうだ。しかしながら、どこの青空が好きって聞かれても、答えに困るかもしれない。青空好きなら、一度は見て欲しい青空がラダックにある。ラダックの青空は濃い。それもとびきりだ。世界中の青空を集めてきたかのようで、青空マニアも納得のインパクト大の青空なのだ。これを見ずにして、青空好きを名乗れようか。別にラダックでなくても、高地でいて、恐ろしいほど空気が澄んでれば、どこだっていいのだけど。
風景写真は横の構図で撮るほうが断然好きだが、そんな青空を入れたくってついつい縦で撮ってしまう。青空だけでなく、雲がこれまた白い。濃く、近く、かっこいい。やっぱり縦で撮ってしまう。横に構えたカメラが、シャッターを押すまでの間に縦になっている。ラダックではそんな病におかされる。