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Nepal2015

#6

むいてもむいても皮ばかり

Sep 06, 2016

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冬のネパールの幼児はパンパンに着膨れている。ネパールの冬は寒い。最低気温は日本の雪の降らない地域と同程度だが、日本のように暖房設備が整っておらず、朝晩はかなり冷える。ネパールの建物には断熱材なんてイカしたものは当然つかわれていない。それどころが窓枠が木製だったりすると、入ってくるすきま風のあまりの寒さに部屋のなかでこごえることもある。
また、暖房設備があったとしても、エアコンは計画停電が多く、使いたいときに使えない。もっとも寒い時期は計画停電の時間が一番長いときてる。ガスの暖房器具もあるが、ネパールはLPガスで冬はガスが不足する。では灯油ストーブだ。灯油ストーブがあるじゃないか!残念、ネパールの原油価格は日本以上に高いのだ。ネパールはアジア最貧国である。一世帯あたりの月収が二万円程度の国で、原油が日本よりも高かったら灯油ストーブなんて使えない。もし、断熱材があったとしても、買える見込みなんてない。軽くて暖かいダウンジャケットでさえも、外国製で高すぎである。ゆえに幼児は、パンパンに着膨れるのだ。
日中は日本の冬とは違い、気温が急上昇し半袖で過ごせるほどになる。昼ごろになると暑いので、この重ね着した服を一枚、一枚と脱いでいく。脱いでいく枚数はびっくりするほど多い。タケノコの皮むきみたいで、見ていておもしろい。幼児以外はこんなには厚着していないので、ちょっと過保護すぎな気もするが、きっと自分の幼い子供には寒い思いをさせたくないという親の愛情の証なんだろう。

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