シャフゾーダ。イニゴーラ。マフトゥーナ。ムシュタリ。ズィーヴァ。ズレイカー。ウズベキスタン人の名前はむずかしい。どの国でも外国人の名前ってのはむずかしいもんだが、ウズベキスタンはワンランク上だと思う。覚えるのもむずかしいし、聞き取るのさえむずかしい。中には混乱させる呪文のような長くむずかしいものもある。
犬や猫は自分の名前を認識できると言われるが、あまりにも長い名前だと混乱するらしい。私も似たレベルなのかもしれない。長くなくて短くとも、イロダやコシダ。モヒー。ノニショ。日本でなじみのある欧米風の名前ではなく、まったく聞きなれない名前が多くて、なんて言ってるか聞き取りにくい。
外国人の名前が覚えにくいのは私だけでなく、相手もそうである。私の名前はちっともむずかしくはないと思うが、国によっては発音しにくいようなふしがある。しかしウズベキスタンにおいては、私の名前がウズベキスタンで何度も再放送されてるというテレビドラマ「おしん」に出てくるらしく、覚えやすいらしい。
それでも、私の名前がどんどん変形していくこともあって、そんなときは小声で「◯◯って誰だよ」などとつっこんだりしてるのだが、それがわかるのか「◯◯じゃないって」みたいなことを仲間うちで言い合って、名前を聞き直されたりもする。日本語なのでバレないと思いきやバレてしまい、気まずさと照れくささが入り混じって、とにかく小っ恥ずかしい思いになる。