幅広く色んな場所へ旅行へ行くほうではないので、たくさんの人種と民族を見てきたわけではないが、自分が出会ったなかでいうと、一番写真を撮っていて楽しいのがイスラム教徒の女の子だ。
日本ではイスラム教徒、イスラム教と聞くとどう思うだろうか?近年のイメージでは「危険」と思う人が多いだろう。連日メディアで報道されるのはテロの事ばかり、おかげで日本人のイスラム教に対するイメージは、2001年の9.11のアメリカ同時多発テロの前後で大きく変わり、9.11後はすっかりテロリストというイメージになってしまっている。もちろんイスラム教徒が全部テロリストなわけではないし、それがごく一部のものだとは日本人も理解はしているだろうが、イスラムと聞くと「危険」と思うってことは、結局のところ、メディアにイメージを植えつけられているということだ。
私が実際に出会ったイスラム教徒のイメージはというと、非常にフレンドリーで親切な人々が多い。だが、そんなことはどうでもいい。9.11後のくだらない議論に「イスラムは平和的な宗教か?」というものがある。良識派ぶった連中は先を争ってイエスと答えるし、私が出会った人は・・・とか、そんなことを論じていても、宗教の名のもとで行われるテロを終わらせることはできないのだから。第一、イスラム原理主義の過激派によるテロがイスラムの一部であるとするのであれば、イスラムが平和的とかって、イスラムをひとまとめにするのもおかしかろう。
話は戻るが、写真を撮っていて楽しいのがイスラム教徒の女の子なのだが、その理由はすばり可愛いからだ。なにが可愛いって、やっぱり被りものだろう。髪を覆い隠すスカーフのヒジャブでも、だるまさんみたいに顔だけ出してるチャドルでも、可愛くて見かけると嬉しくなる。
だけどイスラム教徒の女性のなかには写真を嫌がる人も多くいる。これは個人差もあるが地域によっての差も大きい。写真を撮らせてくれるくらいゆるいところじゃないとだめだが、ゆるすぎるとスカーフも被っていなくて、写真的にはイスラム教徒かどうかがわからないので、私が求めるのはそれが両立するところとなる。これがなかなかない。ゆるそうなイスラム教徒でスカーフを被ってるところというと、日本の近くにインドネシアとマレーシアがあるが、よく理由はわからないがこのあたりのイスラム教徒にはなぜだか惹かれない。
そんなこんなでラダックのイスラム教徒はちょうどいい。大半は写真は撮らせてくれるし、髪も隠していて、キュンキュンするほど可愛いのもいる。インドの中のチベットと呼ばれるラダックなので、ラダックへはチベット仏教を訪ねる旅をする人がほとんどだが、私はチベット仏教はおまけみたいなもんで、チベット仏教の村よりもイスラム教徒の村も方が好きだったりする。