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Nepal2015

#9

ドゥリケルの光

Sep 29, 2016

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ネパールのような裕福ではないが、フレンドリーで笑顔の多い国を旅行していると、よく物やお金がなくても幸せそうだとかって思ってしまったりする。でも、そんな考えは、もう少しよく見れば上澄みのいいところだけをすくって見ただけのような、浅い考えの言わば幻想だということがわかる。
ネパールで一番目につくのは医療事情だ。医師は首都カトマンズに集中しているため、手軽に病院を受診することができるのは、カトマンズ近郊の人のみ。地方では病院に行くのも一苦労だ。それに医療費は全額自己負担となるので、ある程度余裕のある人に限られる。

カトマンズから東へ30kmほど行ったところにある、丘の上の町ドゥリケル。この町には大きな病院がある。施設や設備が充実している私立病院だが、医療費は低額に設定されているという。
ドゥリケルのレストランで食事をしていると、この病院で働いているであろう医者の格好をした人をよく見かける。ネパールは収入や設備、症例が少ないために、多くの医師が海外へ出て行ってしまうらしいので、その姿を食事をしながらぼんやりと眺めては、心の中で勝手な応援をしている。そして、こんな病院がたくさんあればいいのにと、また薄い考えに浸っている。
医療以外にも、ほかにも例をあげればいくらでもある。それらを見ていると、物やお金がなくてもいいなんてとても言えはしない。

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