昨年につづいて、パキスタンのカラーシャへ。前回は滞在時間が短く、仲良くなってきたころにお別れだったので、覚えられてないだろうと思っていたけど、そうでもなかった。
今回はのっけから待遇が違う。挨拶のときに握手してくる。しかしながら、あいかわらず子供たちの手は、毒手拳の使い手かってほどに真っ黒。毎度ためらってしまうが、避けられるよりは全然いい。
さらには、おやつを毎回必ず分けてくれるじゃないか。みんなの菓子袋からひとつまみずつ貰うのが、お決まりのようになった。果物は一番大きいやつや、傷が付いていないものを選って、それをくれる。ただ、お菓子も果物も日本と違ったものも多く、見た目では甘いのか、しょっぱいのかさえもわからず、口にするまでの勇気が結構必要だ。
ほかにも宿へ遊びに誘いにきたり、家の中に招待されるようになった。誘っておいて、家の中じゃみんなテレビに夢中になるおかげで、こちとら忍耐の修行のような時間のようであるけれども。
とりわけ一番大きな変化は、写真だろうか。あでやかな民族衣装を着た少女たちは、観光客の恰好の写真のターゲットとなっている。私自身は、前回も断られたりとかそういうことはなかったが、ほかで嫌そうにしている場面を何度も見ていたので、気を遣って撮らずに終わることも多々あった。今回はそんな心配をする暇もなく、写真を撮って撮ってと言ってくる。あっちこっちでポーズを決めては、写真を撮れとうるさい。本当はみんな写真が大好きなのだ。
あと爆笑するようになった。