独特な民族衣装で暮らすカラーシャ族は、髪型も独特だ。長い髪はチュウイと呼ばれる三つ編みにしている。
幼い子たちは前髪の一本だけ。小学校高学年くらいになると少し複雑になる。前髪の一本に加え、横と後ろ髪を左右に一本づつまとめて、計三本。若い世代には、この三本スタイルが主流。おばあちゃん世代は、前一 本、横二本、後二本の計五本。時代によってスタイルに違いがある。
三つ編み自体はどこの国でも見かけるが、前髪を三つ編みにするのは珍しい。前髪の三つ編みは正面にまっすぐ編みこんでいき、最終的に左右どちらかに流し、耳にかける。左右のどちら側に流すは決まっていない。ぱっと見わからないが、耳にかけているだけだと垂れてしまうので、後ろの三つ編みと結びつけている場合もある。
このチュウイのおもしろいところは、編み終わりにもある。髪の先端に近くなり、毛量が少なくなってくると、毛糸をまぜていく。はじめは毛糸と髪の三つ編み。やがて、毛糸のエクステのような仕上がりとなる。
こうやって、摩訶不思議な髪型は誕生する。