標高8,848mの世界一高い山エベレストがある国、ネパール。ネパールはエベレストだけでなく、地球上に14座あるといわれる8,000m峰のうち8座もある。そんなネパールの山は高い。見るからにあきらかに高い。山の上にさらに山が乗っかっている感じだ。
天を突き刺すようにそびえる山々。しかし、その上に広がる青い空は果てしなく高く、宇宙すら感じる。宇宙の定義は曖昧だが、空気がほぼなくなる大気圏外という意味では、100kmより上が宇宙となる。行ったことがないので、さだかではないが、高度30kmまで上昇すれば、空の青さはなくなり、真っ暗な宇宙になるという。30kmの道のりならば、けっこう近いじゃないか。
そういう意味でいうと、エベレストは約9km。自転車で40分ほどの距離。すぐに行けそうだが、そこは人間が生きてはいられない世界である。酸素濃度は平地の約3分の1。空気が薄いというレベルではなく、睡眠が取ることができないレベル。意識して呼吸しないといけないため、寝てしまうと酸欠で死んでしまう。そして、寒い。152m登ると気温は1℃低下する。8,000m登れば、気温は約50度低くなる。
わかっていたことだが、8,000m峰は遠くから眺めるだけがよさそうだ。